10月29日の全体レポート
当日の様子を収めたテープから以下のレポートを起こしました。
6人のスタッフで分担して作業したため、部分部分で文体や表現が多少違うところもありますが、基本の内容に間違いはないと思います。かなり長いし、口語体なので書面にすると読みづらい部分もありますが是非読んでみてください!
注意1:発言者は( )で発言コメントの直前に名前を表記しています。
注意2:メッセージを掲載するにあたりメッセージの一部を文語体に修正させていただいております。
(司会)
おはようございます。有限会社セレーノという編集プロダクションの1セクションで子育て環境研究所をはじめています杉山と申します。今日は子育て応援シンポジウムということでたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。
浦安市にどういった子育て支援があるのか、どういう子育てができそうかなというお話しをみなさんと一緒にできればと思っています。 本日は浦安で子育て支援活動に関わっていらっしゃる皆様方、それから楽しい育児漫画でお母さんの応援をしていらっしゃる漫画家の高野優さんにお越しいただいています。それぞれの立場でなさっている活動のご紹介と、事前に集めさせていただ質問にそってお話したいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは早速、自己紹介をしていただこうと思います。
まずは私ですが、平成元年に男の子を出産して、それまでは都内のOLをしていたのを辞め子育てどっぷりの生活をするようになって、それが今までの価値観を変換させる大きなきっかけになったんですが「世の中の人は子育てのことをあまり大事にしてくれてないんじゃないか」というような思いとか「もっといろんな仕事をしたかったのに」という思いからフリーライターの仕事をするようになり、2000年に編集プロダクションセレーノというのを立ち上げました。 仕事の中で子育てのことを取り上げる機械が多かったもので、行政のほうも少子化対策でいろんなことをやるようになって次世代育成支援推進対策法という長ったらしい名前の法律もできまして育てを応援しましょうという気運にもなってきているということも取材させていただいているところです。
埼玉県川口市でずっと子育てをしておりまして浦安はディズニーランドに行くかな、というくらいのおつきあいしかないのですけれども、ぜひ今日は浦安でどういう子育て支援をやっているのかなというお話しをうかがえればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
それではお隣の、海風の街サロンの運営者で芦田さんお願いします。
(芦田)
海風の街サロンの芦田でございます。 私自身はPTAの活動を通しまして子供たちのいろんな問題のキーワードを「地域」であると思い、コミュニティの問題を考えるためにいろんな活動をしております。
私の子供はここ浦安がふるさとですから、ふるさとには人の顔が見える暖かい場所であってほしいという思いで、私たちは海風の街で地域コミュニティの増進のために人の顔の見える関係、それから気軽に挨拶のできる関係を目指してサロンを運営しております。 海風の街はもちろん新町地区では自治会活動がとても盛んで、自治会とヨーカドーさんなどの企業で臨海地区の自治会連絡会を作っております。開発の情報交換や防犯問題に特に取り組んでおります。お子さんが安心して遊べるような街にしたいという思いで問題に取り組んでおります。それから臨海地区でなにか祭りのようなものをしたいということでフリーマーケット中心の祭りを今までに6回行っており、運営に携わっております。
もうひとつ、浦安市の地域市民活動支援のための市民活動センターの運営にも携わっております。その中で福祉とか音楽活動とか子育て支援などいろいろの分野の団体をつなぎ、よりいっそう市民活動を盛り上げようとしています。今まで役所は縦割りで分野の違う団体の支援というのはあまり考えていなかったのですが、子育て支援に関しましても高齢者とつなぐ試みとか、これからは分野を超えた活動が浦安市で盛んになると考えています。幸いいろんな年齢層に対しての役目をさせていただいているので、今日は地域活動をしている立場、また15年くらい前みなさんと同じ立場であったという先輩ママとして参加させていただいております。
海風の街サロンの話をさせていただきますが、平成11年の11月から始まっておりますのでちょうど4年がたっております。3歳までのお子さんを対象にしておりますので、さいしょ のお子さんたちは学校に上がる年齢になっております。お母様たちにはサロンの活動がとても好評でして、その方たちを中心に15年間できていなかった子供会という100名を超える大きな組織も作ることができました。スタッフの中には料理の達人や保育士経験40年の方、母子保健推進委員である方などもおります。委員の方には生後3ヶ月の母子訪問をする際にこの街にはこういうサロンがありますよと紹介していただいております。活動にきまったメニューというのはなく、お母さん同士のおしゃべりを私どもが見ていたり、折り紙でお雛様を作ったり絵本を紹介して、私たちで手づくりしたお昼を食べて、お昼寝の時間がきたらさようならという活動をしています。
地域で開催する利点は友達を作っていただくことに加えて、14号棟の芦田さんがスタッフなんだというのがやっぱりいいと思います。こんにちはと声をかけて2,3言の言葉を交わす、この関係がいいのだなと思います。
(司会)
ありがとうございます。私も出身が福井で突然埼玉に来て、地域の関係というものが なかったので、道であった人にこんにちはと挨拶できる関係というのは本当にいいなと思います。こういう新しい街で活動されている芦田さんには古い世代と新しい世代のぶつかり合いなども経験があるのではと思います。そういう話も伺いたいですね。
次に、キャンプ・ネポスの館長の尾塚理恵子さんお願いいたします。
(尾塚)
みなさんこんにちは、私はお隣舞浜駅にありますキャンプ・ネポスの館長をしております尾塚と申します。
キャンプ・ネポスは、東京ディズニーリゾートを運営・経営しております株式会社オリエンタルランドがいまから3年少し前、2000年7月にオープンさせました施設でございます。
キャンプ・ネポスでは生後6ヶ月から上は9歳まで、実際には小学校高学年くらいまでのお子さんを「お預かりする」と表現しておりまして、託児所とお考えの方が非常に多いのですが、通常の託児所とは少し趣の変わったところをコンセプトにしておりまして、お子様に遊びのプログラムというものを提供しております。
そして、遊びというものがお子様の想像力・創造力でございますとか、表現力、そういうものを育てる一つのきっかけになるんだ、というところを大きなテーマにしております。 その中で、さまざまな遊びというものを、お子様と、私どもの「キャスト」と呼んでおりますパフォーマーたちが実際にお子様と生のコミュニケーションを取りながら、そこで通常のコミュニケーションとは一味違った世界というものをご体験していただくようなプログラムというものを提供しております。
本日のお母様たちが対象とされております年齢というものを考えました場合、生後6ヶ月から2歳のお子様を対象としております「ベビーキャンプ」というものがございます。 この、「ベビーキャンプ」ですが、そんな小さな子にどんなプログラムが提供できるの?というようなことを、私もいろんな方面からご質問を受けることもございます。 ただ、「そんな小さな子だから、まだ何も分からないから、言葉も喋れないから、何にもできないんじゃないの?」ではなくて、そのようなまだまだ小さなお子様であっても、あるコンセプトを持ったプログラムを提供することによって吸収する力っていうものは想像を絶するものがございます。そして、私どものキャストたちもそのような、お子様の吸収力であるとか、それを表現する力というものに日々驚かされているところでございます。そういうところで、本日、少し小さなお子様であっても表現力・想像力(創造力?)の素晴らしい芽というものを育てるお手伝いをしたいなという風に思っておりますキャンプ・ネポスから、何かお母様たちにもお伝えできることがあればなという風に思いまして本日参加させていただきました。
そしてあと、「ベビーキャンプ」のプログラムの他に、今年でございましたら、年末に控えておりますクリスマスというものがございますが、通常私どもでは「シーズンイベント」という風に題しまして、親子で楽しんでいただきますようなプログラムというものも展開しております。昨年まではクリスマスイベントと申しあげましても3歳以上のお子様を対象にしていたのですが、今年は初めてのチャレンジというところで、1歳、2歳のお子様とその保護者の方を対象にいたしましたイベントも企画しております。親子でクリスマスというものをテーマにいたしましたイベントを体験しながらお母様やお父様にも自分たちがいま、ちょっと忘れがちになっているこども心というものを体験することによって、いま日々関わっていらっしゃいますお子様のことが少し分かる、少し知ることができる、そういうきっかけにもなっていただければな、という風に思っておりまして、このようなイベントも開催しております。
そして、私どもでは隔週でご参加いただいておりますが、生後半年から3歳まで、年齢に応じましてのクラスを作っておりますが、リトミックをテーマにいたしましたスクール形式のものも展開しております。 このリトミックも私どもでは、クラフトを楽しんだり、音楽のリズムと言葉が持つリズム、この両方からお子様のリズム感であるとかさまざまな興味・好奇心というものを育てることができるというところで、独自のリトミックのプログラムも展開しているところでございます。
本日は、私どもキャンプ・ネポスがこだわっているところであるとか、そういうところをお話させていただいて、それが少しでもお母様たちの子育てのちょっとしたヒントになればとても幸いだな、という風に思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
(司会)
どうもありがとうございました。特に0歳から、9歳までという学童期まで、トータルでの子供の育ちを見ているところ、それから遊びのプログラムというところにこだわっていらっしゃるというのは本当に心強いなという風にお話を伺っておりました。
続きましては漫画家の高野優さん、3人のお嬢さんのお母さんでもいらっしゃいながら、育児漫画家としてご活躍でいらっしゃいます。よろしくお願いいたします。
(高野)
はじめまして。高野と申します。〔聴衆を見て「わぁ、すごいな…」〕
育児マンガやエッセイを書いているんですけれど、〔著作を見せて〕今日会場にいらっしゃる方の中でこのマンガ読んだことあるよって方、いらっしゃいますか?〔何人か挙手〕 ありがとうございます。一人もいなかったらどうしようと思っていたので良かったです。
わたしは、今もご紹介に預かりましたように、7歳と5歳と、ちょっと前に1歳になった3人の娘がいます。 今日は一番上の子が小学校に行っていて、二番目の子が保育園、三番目の子は主人が有給を取って、今日は家でベビーシッターを頑張ってくれています。実は、結婚する前は、私は子供がすごく苦手で子供がいない国に逃げたいな、なんて思っていたのですけれども、実際自分が母親になったら赤ちゃんがすごく可愛くなっちゃって、気付いたら今、三児の母になったのですね。
今日は、会場に同伴されているのは0歳の赤ちゃんですよね? うちの娘はもう1歳になってしまったので、つかまり立ちをしたり伝い歩きをしたりと、どんどん幼児に突入しています。だからこう、ここから見てフニャフニャした赤ちゃんがいっぱいいて、猫の鳴き声に聞こえますよね?ミャアミャアって…そういう声を聞いたらホントに可愛いなぁって、そんな感じで思っています。
今日わたしはこの中では、いちおう現役の母親の代表ということでこちらのほうにいるんですけれども、頼りない代表で申し訳ないのですけれども最後までどうぞよろしくお願いいたします。
(司会)
どうもありがとうございました。
では続きまして、浦安市の健康増進課の係でいらっしゃって保健士さんでいらっしゃる並木美佐子さん、お願いいたします。
(並木)
よろしくお願いいたします。健康増進課の並木といいます。
わたしは係長としてはこの四月からなのでとても新米なのですが、一応、保健士としては10何年の歴があります。母子の担当としてはまだ8年くらいですのでまだまだ皆さんから教わっていることがたくさんあります。
健康増進課という所ですが、多分皆さん、母子手帳もらいに来たり、育児相談、予防接種とか、そういったことで来ていただいたことがあるかと思うんですが、健康増進課ってどんなことやっているんだろうってなかなか分かりにくいのかなって思います。 健康増進課には保健士以外にも助産士ですとか看護師、栄養士、歯科衛生士といった専門職がいます。それで、赤ちゃんから妊婦さん、大人の方まで、いろいろな健康づくりや健康に関する支援をしています。
ここの会場に来ていらっしゃるのは若いお母さんなのでなかなか興味がないかもしれませんが、一応、いろんな健診もやっています。
40歳以上の方になりますと、年に一回、基本健診ということで血液の検査をしたりですとか胸のレントゲンを撮っていただいたりとかして、ご自身の健康度を分かっていただくための健康診査というのをやっています。
30歳以上の女性の方には、乳がん検診とか子宮ガン検診というものもやっていますので、なかなか子育て中っていうとお子さんの健康のことには関心があるんだけども、ご自身の健康のこととかパパの健康のこととかっていうのは忘れがちになってしまうと思いますので、是非この機会にご自身の健康のことにも少し目を向けていただければいいのかな、と思います。
そういった意味では、生活習慣病の予防教室ですとか、骨の健康チェックとか、いろんな大人対象の検診なんかもやっています。
今日は妊婦さんから2歳までのお母さんということですので、そちらのほうのご説明をもう少しさせて頂きたいと思います。
浦安市では、この母子手帳を多分皆さん持ってらっしゃると思うんですけど、他の市町村と比べると、多少大きくなっています。
実は、いろいろ書き込んでいただいたり、お母さんと赤ちゃんの成長記録としていただいたりして使っていただきたいということで至る所に子育てメモというのを用意しています。 そのときにお母さんが感じたことなど、いろいろ書いておいていただきますと、お子さんが大きくなってちょっと方向がずれてきたときに、お母さんがこんなにお子さんのことを大切に思っていたんだよ、なんてことを見ていただくのにも良いのかなって思っていますので是非、たくさん、いろいろ記入してください。この月齢の時にはこんなアドバイスがありますよ、というようなことも書いてあります。是非、母子手帳のほうはたくさん使っていただきたいと思います。
あと、母子手帳と一緒に、こういった(冊子をみせながら)子育てハンドブックというのも皆さんに差し上げていると思います。
いろんな、子育てに関する情報が書いてありますが、いざというときにどこにしまっちゃったのか分かんなかったりすることがありますので、ここに、紐を通せる穴がついていますので是非、電話の近くとかに掛けて、どこにあるかが分かるようにしといていただけると良いかなと思います。 この中に、健康増進課のサービスとかも書いてありますし、本日の資料の中にも3枚紙で綴っているのがあります。とにかくたくさんの事業をやっていますので説明の中ではなかなかうまく言えないんですけれども…(冊子を読んでくださいね)。
この中で妊婦さん、何人くらいいらっしゃいますか?〔何人か挙手〕
妊婦さんは、是非2週間に1回とか、4週間に1回とか、検診を定期的に受けていただきたいと思います。 そのとき、決められた項目だけですけれども、病院で無料で受けられる検診券を3枚付けております。この4月から全国のどこの医療機関でも使えるように拡大していますので、是非お使いになって、検診のほう受けていただきたいと思います。 赤ちゃんも、3~6ヶ月と、6~9ヶ月、9~11ヶ月のときに使える3回分の検診券ついてますのでそういったものも使っていただきたいと思います。
妊婦さんには、初妊婦さん対象になってしまいますけれどもマタニティクラスですとか、パパと一緒に参加していただくパパママクラスっていうものもやっています。
育児相談も、いろんな会場で年間30回やっています。その中では0歳児のお母さんからですと、体重の増えが気になったり、母乳が出ているのかな?離乳食がなかなか進まないのだけど、というようなことに、保健士だとか、栄養士のほうが相談にのらせていただいているような状況です。
順不同で申し訳ないんですけれども、妊婦さんと1歳までのお子さんをお持ちのお母さん対象に「ほのぼのタイム」というのもやっていますので、是非、各公民館ですとか健康センター、高洲では老人会館のほうで月に1回やってますので、乳児をお持ちのお母さんたちは来ていただきたいと思います。
浦安って、先程お話にも出ていたように、妊娠やご結婚を契機にこちらに来られてる方が多いんですね。そうすると、訪問なんかしている中でも、お友達がいないんですとか、そういったお声をたくさん聞きます。 乳児期ってなかなか行動範囲も狭いですが、お家からすぐ近くのところで集える場所を提供していますので、是非そこに来ていただいて、特に何をするというわけではないんですけれども、いろんなお話をしていただく中でお友達になっていただいたり住所交換をしていただいたりして、後でどなたかのお家で集ったりとかいうことも聞いていますので、そんな形で使っていただけると良いのかなと思います。
あと、もう一つ、母子保健推進委員さんという名前が出ていましたね。 赤ちゃんの3~4ヶ月の頃にお家にお伺いさせていただいたと思いますが、地域での子育ての相談相手ということで活動していただいています。ほのぼのタイムでも手伝っていただいたりとかしていますので是非、一人で悩まないで、健康増進課に電話してくださっても構わないですし、ボランティアさんのほうに相談していただいて、たとえばボランティアさんのほうで解決できない場合には、地区にも保健士が何人もいますので、そちらのほうにご相談していただけますので是非、一人で悩まないで欲しいなっていうのが、今日、皆さんに言いたかったことです。
(司会)
どうもありがとうございました。 そして最後は「浦安市の子育て支援センター」の館長の大塚佳代さん。子育て支援センターというのは、どういった活動をしているのですか?
(大塚)
こんにちは、子育て支援センターに足を運んでいただいている、お母様はいらっしゃいますか?(会場を見渡して)半分以上の方がセンターの方へ来ていただいているとのことで嬉しく思います。
子育て支援センターは開設して2年目を迎えたんですけれども、センターでは広場の事業として、お母さんにお子さんと一緒に来ていたただいて、お友達を作る場を提供しています。
またエンゼルヘルパーの派遣も行なっておりますので、お電話をしていただければご相談にのります。先ほど健康増進課の係長の方から「ひとりで悩まないで」とお話がありましたが、“困ったな・・・”と思った時にすぐ電話で相談できるのはエンゼルヘルパーです。
そして次の時期に“こんなことを手伝って欲しいな”と思った時に役立つのは委託業務ですが「ファミリーサポートセンター。」
そして同じく委託業務で病気回復期のお子さんをお預りする事業(病後児保育室パンダルームのこと)も行なっております。
私は田舎の方からでてきておりまして、こちらでは30年以上になるのですが、小さい頃の自然の中で育った記憶は都会にでてきてからも大事にしたいと思っています。お子さんと生活する上で、地域で子供を育てていくということはとても大事なことなのです。
お母さん達に子育て支援センターの広場の中で遊びながら、それを感じていただくことで、私どももお役に立てればと思っています。また行政も地域の中で子育てをしていくということが、これから大事になってくると考えて業務しているとのことです。どうぞ、これからも宜しくお願いいたします。
(司会)
どうもありがとうございました。先ほど申し上げましたとおり、私は埼玉県川口市で子育てをしておりまして「ひとりで悩まないで」なんていう冊子はなかったぞ。とか母子手帳だってこんなに厚くなかったぞ、などと思いながら聴いていたわけですが、現役ママの高野さんは、今の浦安市の子育て支援の状況についてお聴きになられまして、どのようにお感じになられましたか?
(高野)
私も浦安というとディズニーランドとイコールで、その程度の知識しかなかったわけですが、今回このシンポジウムにお招きいただいたのに先立ってホームページの方を拝見させていただきました。そうしましたら妊娠期間から乳児期、幼児期に渡って広い面でかなり手厚くカバーをしているんだなぁということで非常に驚いたんです。これだったら赤ちゃんを安心して産めるなって、これだったら安心して育てていける、またこれがお母さんにとって一番大事なことだと思うんですね。今日はこうやってこの場に座っておりながらも、浦安市での子育て環境について羨ましいなと思っております。
(司会)
ありがとうございました。
また川口市を引き合いにだしてしまいますが、川口も浦安も共通点がありまして、浦安(川口)に住んでいながらも東京へ働きに行く若い世帯、結婚を期に、出産を期に浦安へ引っ越してきた若い新しい世帯多いことなんです。ですからご両親や親戚などが近くにいないといった場合は、先ほど伺いましたエンゼルヘルパーやファミリーサポートセンターなどを利用する機会がでてくるかと思いますが、実際にはどういうサポートが受けられるのか、そこのあたりを具体的に教えていただけますか。まずはエンゼルヘルパーについてお願いいたします。
(大塚)
エンゼルヘルパーにつきましては、パンフレットにも記載されていますが保護者の方が病気や怪我、切迫流産や早産など、産前産後の時期“困っている”といったご相談をいただいた際に派遣しております。またお子さんが生後2ヶ月あたりまでで、お母さん自身が家事の対応が困難な状況の時も、家事のお手伝いなども内容をご相談させていただいてヘルパーを派遣いたします。内容は、お掃除・お洗濯・上の子の幼稚園の送り迎えなども行っております。ご利用に関して時間は午前9時~午後5時までの間、1回2時間まで、1日では午前と午後の2回までと制限がありますが、お母さんが体が痛くて動けないなどの緊急時にも、お電話いただければ対応いたしますので遠慮しないで我慢しないで、ご連絡ください。 ひとりで悩まないで、まず一度ご連絡ください。
そして産前産後対象のエンゼルヘルパーさんを利用する時期が過ぎてその次なんですが、産後二ヶ月くらいということでお話ししたのですが、その後から「こんなことを手伝って欲しいんだよ」っていうことが子育てにはつき物だと思います。そういうときに次に繋がっていくのが「浦安市ファミリーサポートセンター」で、ここはお母さんがリフレッシュしたいからとか、幼稚園の送り迎えや、歯医者さん、長く定期的にかかりそうな状態っていうのが子育てにはあると思うのですけども、そういうときにご利用して頂けるかな、と思うのです。 会員さんになって頂いて、お互いに助け合いを持って地域の方にお手伝いをして頂くという制度ですので、是非、皆さんに会員さんになって頂いて、子育てを手伝って頂いて、「困ったな」というときに相談して頂ければ、こちらのほうも利用して頂けるかな、と思います。 仕組みについては、パンフレットにありますし、入会するにはどうしたらいいかな?ということは広報とかに載っていますので、是非、ご覧下さい。
(司会)
どうもありがとうございました。 今、行政、主に浦安市のほうの子育てのサポートについてということで、大塚さんからお話を頂いた訳ですけれども、 今度は、民間のキャンプ・ネポスさんのほうでもお子さんを預かる中で、さまざまなプログラムをやっていらっしゃるということなのですが、先ほど、ちょっとお話を聞いたときに「ディズニーランドをご利用になる方のお子さんをお預かりになることが多いのですか?」と聞きましたところ、「いや、そうではなくて・・・。」というお話だったんですね。 割に、浦安のお母様方のご利用がとても多いということだったので、そのあたりのお話をして頂ければと思います。
(尾塚さん)
今、お話にもありましたように、私どもの施設は当初、東京リゾートの一施設というところですので、パークのほうに遊びにいらっしゃるご両親のために、お子様をお預かりしよう。という所から始まったんですね。 ただ、実際にオープンいたしましたら、パークのほうに行かれて、お子様を私どものキャンプ・ネポスでお預かりするって非常に少ないんです。 実際にお預けになる方もいらっしゃいますけれど、その場合にはもう長時間です。 朝からクローズするまで1日中お預かりするっていうことは、特に1歳や2歳の場合がとても多いんですね。
やはり、パークですと待ち時間があったりいたしまして子供がかわいそうだ。とか、親のほうが遊びたいから(子供がいたら)集中できない。など、色々な意見がございまして、地方からいらっしゃる方がパークの方で遊ばれる場合には私どもの施設をご利用になられることがとても多いです。
それに対しまして、私どもの施設を近隣の方がご利用される場合には短時間でございます。1時間とか2時間とかの短期間でご利用になられまして、その時間というものはお母様達のリフレッシュする時間ということでご利用になられる方がほとんどです。私どもの施設といたしましても、お子様とお母様が別々に過ごす時間、これというものもとても必要なのではないだろうか、というふうに思っております。 私はよく保護者の方とお話しますけれど、あるお母様がお子様を私どもの施設にお預けになられまして、イクスピアリのほうでお買い物をされて、そしてちょっとケーキとお茶のティータイムを楽しんでお帰りになられました。ちょうど私が受け付けにおりまして、お母様に「お帰りなさい」とお話を差し上げたら、「あ~館長、ものすごく私、リフレッシュしました。今から子供に会うのがとっても楽しみ!」っていう言葉をおっしゃいました。
やはり、いつもいつもお子様と顔をつき合わせていたら時には「あー解放されたい、自分がこういうことをしているのは、なんだか、すごく、何で?」っていうふうに思う時がある。しかし、このたった1時間や2時間ですけども、その中で気持ちをリフレッシュすることによって、より一層お子様に対しての愛情であるとか、何か違った意味でお子様と出会える。 「出会える時にワクワクするような気分を味わえるんですよ」なんていう言葉を頂きました。その言葉を聞いたときに私は非常に嬉しく思いました。
そういうようにお母様達が少しの時間でもいいですからリフレッシュをして、そして子育ての現場に戻られる。そうすると、お子様と違うコミュニュケーションの時間であったり、場を作ったりということができるのかな?そういうようなきっかけになればいいのかな?というふうにも思っております。
ただその中で、お子様が初めてお母様と離れられますので、泣かれるお子様が正直言ってほとんどです。泣いたお子様をご覧になって、お母様は罪悪感を持たれることがあるんですね。「こんなところで私は子供を残して行くってことは、果たしていいのかしら?でも、私は自分の時間が欲しい」ということで、逃げるようにしてお子様を預けて行かれる方がいらっしゃいます。そういう時にお母様に必ずお話するんですね。「お子様は小さくてわからないっていうことではないので、きっちりとお話してから離れましょう」お子様というのは、何もわからずにお母様がいなくなったらとっても不安に思います。それはお母様達もご経験になったことがあると思います。ただ、そういう時に泣いているお子様に対しましても「○○ちゃん、あと1時間したらお母さん、また来るからね。それまではこのお姉さんと遊んでいてね」というふうに、ちゃんと情報を提供してあげますと、泣いているお子様でも回復が早いんです。逃げてガーっと行かれますと、延々泣いていらっしゃるお子様がほとんどです。それよりも、お母様がきっちりとお話をされたお子様は、最初5分や10分は泣いていられても、私どものキャストが色んなお話をしたり、遊びというのを展開していると、徐々に徐々に回復していきます。その差というのは、みごとなんですね。ですから、罪悪感っていうふうに思わないで、お互いにそういう時間が必要なんだというふうに思って、でも、その時にはちゃんとお子様と向き合って、お話を差し上げて欲しいな。というふうに思っております。そういうふうな施設として私どものキャンプ・ネポスをご利用して頂けましたら、私達といたしましても、嬉しい限りでございます。
(司会)
ありがとうございました。預ける前にきっちりお話をしておくっていうのは色んな所で聞くことなのですけども、その場に立つと見ていられなくて、カーっと逃げてしまいたくなるところは確かにあるんですが、そうじゃなくて、「ここでお姉さんと(遊んで)いてね」っていうふうに一言説明をして行くっていうのは、親の態度っていうのか、大事だなって、お話聞きながらしみじみと思いました。 (次に) 仕事をしたいと思っているけども、なかなか小さい子供がいるのでできません。というお母さん達、多いのではないかと思うんですけども、そういった気持ちの切り替えであったり、お子さんを預けたりする時、どういったとこをしていらっしゃるのか、といったような話を高野さんの方へ質問が来ているのですが、いかがでしょうか。
(高野さん)
私も仕事はしているんですけども、自宅での仕事になるんですね。日中は1番小さい赤ちゃんが家にいるので、全く机に向かうことができない状態です。結局、子供達が寝静まった頃から仕事をするっていう形になるんですね。 だけど、気持ちの切り替えってすごく難しくて、特に自宅でやっている分、境界線が全くないんですよ。やっぱり仕事が忙しくなってくると、もう、イライラ、カリカリしちゃって子供達に「早く寝て欲しいー」とか「もっと言うことを聞いてー」という形のことばかり考えちゃうんですね。でも、私も「切り替え」ができていないからだな、ということに気付いてからは、子供達が起きて活動している間というのは一切仕事のことは忘れるようにしたんですね。仕事関係で電話とかも頂くんですけども、それも全部わがままをお願いして、メールかもしくはFAXでお願いします。ということで、日中は仕事の電話もできるだけかけていただかないようにって仕事先の方にもわがままなんですけども、お願いをしています。そのぶん、本当に日中は子供達とべったりと遊んで、深夜になってから仕事にって、切り替えをしています。 一番、両立で大事だなぁと思っていることは、「育児に振り回されてもいけないし、仕事に振り回されてもいけないな」(ということです)これは私自身、つくづく思うんですね。 だけどやっぱり最初から両立をうまくしようというのは無理だと思うので、仕事をしていくうちに徐々に徐々に慣れていくんじゃないかなって、そんなふうに思います。
(司会)
今日もご主人が有休をとられて、というお話があったんですけども、そういった「夫の協力」っていうのも欠かせないのかしら?と思うのですが、理解と協力はいかがですか?
(高野)
家は全く育児も家事もしない主人だったんですね。「縦のもの、横にもしない」というか、本当に何もしないので、よく衝突もあったんですけど、3人目が生まれてから、協力せざるおえない状況になったというのもありまして、おかげさまで今はせっせと育児に頑張っています。 主人が2年前に大きな病気をして、手術と入院をしたんですね。その時に、主人なりに色々なことを考えたらしくって、「今まで子育ても家事も何もやってこなかった。だけど、やろうと思えば本当はできたんじゃないかな」そんなことを主人なりに考えたらしくって、退院してからは人が変わったように、すごく前向きというか、今までのぶんを取り返すような感じで夫業と父親業を働いています。
(司会)
なるほど、ありがとうございました。 (会場の皆さんから)寄せられた質問からご質問したいと思っているのですけども、病気の時の対応についてのご質問です。
仕事をしていてもしていなくても、お子さんが体調を崩した時は皆さん、お困りになると思うんですが、並木さんへのご相談ということで3つあります。 その1:「病気や突発事故に24時間、電話相談できるところがあれば教えてください」その2:「救急でいつでも受け入れていただける小児科医があれば教えてください」 その3:「子供が熱を出したときは、どの程度様子をみて病院に連れて行けばよいのですか」これはちょっと難しいですけどもね、この3つ教えてください。
(並木氏)
はい、それでは一つ目の質問からお答えします。 「病気や突発事故に24時間、電話相談できるところがあれば教えてください」ということですね。
たぶん皆さんお子さんが病気になるとどうしたらいいのか?不安になることが多いと思うのですが。まず日中であれば、皆さん検診だとか日ごろかよっている小児科だとかかかりつけ医がいらっしゃると思うのでそういったかかりつけ医、もしくは健康増進課に看護士だとか保健師がいますのでお電話いただければいつでも相談に乗りますので、日中であればそういったところに問い合わせして下さい。それでね、皆さん 気になるのは夜間ですよね。お子さんというのは夜になると熱がぐーんとあがったりして、夜になるとどうしたらいいかなというのがすごく困ると思うんですね。そこで、またハンドブックがでてくるんですが。(ハンドブックをとりだして)ハンドブックの25ページを帰ったら見ておいてほしいんですけれども、浦安市では急病診療所というのが健康センターの隣にあります。夜間は平日(月曜日~土曜日)は20:00-23:00までは小児科の先生が在中していますのでお電話いただければ近くの救急病院を紹介したり対応したりできますのでお電話下さい。 それから深夜ですね23:00以降や日曜日、これは、浦安市には大きな病院がふたつあります。浦安市川市民病院と順天堂大学病院、この2つには小児科もあります。なにかあればこちらで対応していただけるとおもいますので、こちらにご連絡いただいて対応をしてもらってください。 本当は急病診療所終わった後からの深夜の電話相談の体制とかも、浦安市でも対応していかなければいけないのかなとはおもうのですが、まだちょっと具体的にどうすすんでいくのかわからないところがあるので、 現状であれば3箇所ですね。「かかりつけ医」か「健康増進課」か、もしくは夜間であれば「急病診療所か病院」この3つご相談下さい。
次に「救急でいつでも受け入れていただける小児科医があれば教えてください」 ということですが、
浦安には小児科が6つほどありますので昼間であれば小児科にいっていただいていいとおもいます。 本当に緊急ということであれば順天堂、市民病院が小児科併設していますのでこちらになります。あと夜間であれば先ほども言いましたけれども8時から11時は急病診療所のほうで対応しています。 で昼間以外でしたら輪番制で救急医療の体制とっております。小児科のある救急病院としては市内の2つの病院(順天堂・市民病院)のほかに、隣の市川市に東京歯科大学の総合病院、それから国立の国府台病院、この二つも救急の指定病院になっています。この4つの病院で輪番制で当番医を決めています。消防署のほうに電話していただきますと、どこが当番医か教えていただけますので消防署にお問い合わせして下さい。
それから「子供が熱を出したときは、どの程度様子をみて病院に連れて行けばよいのですか」と言うところなんですが
これは本当に個人差も大きいですし、一概には難しいんですけど、まず、お熱だけの症状の場合であればお子さん自身が機嫌よくって、食欲もあったりした場合には、比較的お子さんって大人に比べるとまだ体温調節の機能がまだ未熟ですので、お部屋が暑かったりですとか、お洋服を着せ過ぎてしまったりですとかね、そういった事でも熱がガーっと上がってくる事がありますので、普段のお子さんの平熱と一度より低い発熱であれば、お洋服を脱がせたりして薄着にさせたりですとか、水分をよく取っていただいたりして様子見ていただいていいと思います。それ以外に本当に食欲がなかったりですとか、お子さん自身の元気がなかったりですとか、吐いてしまったり、お腹下してたりとか、別の症状がある場合はやはりすぐ病院の方に連れて行ってあげた方がいいのかな~と思います。 お熱出てる時はやはり体を冷やしてあげる事が大事なんですよね、今だと冷えピタとかもあるんですけど、大きなわきの下とか太ももの付け根ですとか首の大きな静脈通ってますので、そういった所を袋に氷を入れた物をガーゼのハンカチで結んであげたりとか、当てていただいていきますと、お熱がちょっと下がっていきます。 あとお熱が出ている時には脱水になってしまう可能性もありますので、お子さんが飲める物湯冷ましだとか、麦茶だとか、あと赤ちゃん用のイオン飲料もありますのでそういったものをちょこちょこあげていただいたらいいのかなと思います。
やはり普段お子さんの様子を見ているのはお母さん自身ですので、お母さんが「あれ、いつもと違うな~」っていう勘は大事にして頂いて早めに病院の方かかっていただいた方がいいのかな~と思いますね。 後ですね、これからちょっと風邪なんかが流行ってきてますので、赤ちゃん自身は色んな予防は出来ませんけれども、お母さんとかお父さんは外出から帰ってきたら必ず手洗いとうがいをしていただくことによって、おうちの中に風邪の菌を持って帰らないということが大事ですので、そういった事を心がけながら、この冬を乗り切って頂くといいかな~と思います。
(司会)
どうもありがとうございました。 これくらいで何で?と怒る小児科のお医者さんもごく一部いらっしゃるという事も聞いているんですが、そういうのにもめげずに、まずは色んな失敗を繰り返しながら慣れていくっていう事も大事なのかなと思っています。 だいぶ時間も迫ってきているので、最後の質問なんですけれども、これは浦安市に限らずなんですが、子育ての悩みの躾のことであったりとか、教育ですよね、えーこんな赤ちゃんに教育?って言うのもアレなんですけれども、ずいぶん小さいうちから様々な情報があって、これをやるといいとかあれをやるといいとか、本当にどうなのかしらという部分もあります。 そのあたり、皆さんどのようにお考えかな~というのをお聞かせ頂けたらな~と思います。尾塚さん乳児期の子供とのかかわりについてぜひアドバイス出来ればな~と思うんですが、一言どうぞ。
(尾塚)
私どもの施設は教育施設ではございませんので、何かをお子様達に教え込んでということは一切やっておりません。
ただ、よくお母様たちとお話しますし、私どものキャストたちに良く話すのですが、それは、特に小さなお子様、2歳まで、3歳までのお子様は生の声で接してあげる事が一番大切なんだという事を言っております。
昨日もちょうど保護者の皆様とサロン的なものがございましてお話をしておりましたが、やはり同じような悩みを持っていらっしゃる方がほとんどだったんですね。 ですから、小さいうちから何かしないとダメなのかしら?と言う悩みを持っていらっしゃる方がとても多かったんですけれど、そういう中で、何かを教え込みという以前にお子様とお母様たちがどういうようなかかわりを持つのか、この方が私は重要なのかな?という風に思っておりまして、お母様たちにもそれを大切にして欲しいなと思います。
例えば絵本の読み聞かせ、絵本の読み聞かせというのは、今ではとても重要なことですと言われておりますが、読み聞かせに対しましても、感情が入っていない、いい加減にやっているのではお子様には何も伝わらないんですね。やはりそこで絵本の読み聞かせ一つに関しましてもきっちりと何かお子様に伝えようと思ってお母様達が読んであげる、例えば私どものキャンプネポスで小さなお子様達にとても人気の「おひさまわはは」という本がございます。ご存知の方もいらっしゃると思います。みんな色んなものが笑っていくんですね、ネコが笑ったりですとか、色んなものが笑うんですが、最後にある男の子の泣いていた顔がわははって笑うって言うのがあるんですけれど、例えばそういう絵本を小さなお子様に読んであげる時も、「おひさま わはは」とこう非常に感情のない読み方をしてもお子様の心には何も残らないと思います。そこで、「おひさま わはは」の「わはは」の所だけでもお母様達が喜んでいるよなニュアンスが声に乗ることによって、子供たちにとりましてもそういう言葉が耳に響いてきて、そして子供達も「わはは」というものに対して気持ちが動いていく、気持ちが動くって言う事はそこでちゃんとしたコミュニケーションが成立している、そういうお母さんとのコミュニケーションが成立する事によって、お子様達は非常に豊かな心、成長する段階においての豊かな心を体験し、それを身につけていくのかなと思います。ぜひ、「小さなお子様だからわかんないよね~」ではなくて、小さなお子様だからこそ大切に、そして子供だからわからないという言葉ではなくて、子供だからこそハッキリとした情報を教えてあげないと、いい加減にしてはいけないな~ということを考えてお子様と関わっていかないといけないのかな?というふうに考えております。 そんな事お母様たちは日々わかってらっしゃる事だとは思うのですが、でも何となく日々の生活の中で、忙しさであるとか、あ~と忘れてしまう事があるかと思います。正直言って私どものキャストも毎日毎日100%そういう様な状態でいるかというクエッションという所があります。ただ、私どもは毎日朝礼というものがございまして、お子様と接する時には気持ち、意識ってものをきちんと持ちなさいというようなことを再確認させて、いざお子様と関わるような形へと整えております。それは私どものような民間施設だからこそ出来る事だと思います。
お母様たちが日々の生活の中でなかなか難しいかと思うんですが、忘れがちな時にふっと思い出してお子様とかかわっていくって事が必要なのかとおもいます。 やはり生の声でのコミュニケーション、実際に1歳になった私のいとこの子供がいるんですけれど、夕方とかの忙しいときにはどうしてもかまってあげられない、だったら一番手っ取り早い方法でビデオを見せちゃうんですね、ビデオを見せて動くものを見せるとやはりい子供たちというのはそちらに集中するので少しおとなしくなる、だからそれがどうしても習慣ついてしまうところがある、と言っているのですが、ビデオというのはまさしく間接的な物なので、生の声ではないです。全くダメだ、ということはお話しませんが、やはり1日にほんの何十分間かの事として押さえていかないと、子供たちっていうのは生の声に対しての感動であったりとか、生のよさというものに対して、徐々に徐々に感じ取れなくなってきたりするんですね。ですからやはり生の大切さというものをぜひお母さん達がお子様に伝えていって欲しいなと思っております。
(司会)
ありがとうございました。
芦田さんにもお聞きできたらと思うのですが、地域のコミュニティの中でも色んなサロンをやっていられる、そういった中でもお母さん同士が情報交換して落ち着かれる部分なども多いんじゃないかなと思うのと、シニア世代であったりとか、ちょっと価値観が違うけれどもこういう場で出会える人達との交流の中で、ああそうかぁって気付かれる部分も多いのではないかと思うのですが、そのあたりいかがでしょうか?
(芦田)
やはり地域の力というのは本当に大きなものだと私は思っています。
先程の教育の話に戻しに戻してもいいですか?戻させていただきますが、我家には2人子供がおりまして、4月生まれの女の子と3月生まれの男の子なんですが、私がどういう風に子育てをしてきたか大体想像つきますよね。3月生まれの男の子には何もさせませんでした。4月生まれの女の子は発育が早かったものですから、ありとあらゆる色んな知育をしてしまいました。今17歳と21歳で、ゴールに辿り着こうとしているところで知力の差というのはありません。皆さん、これは本当に現実なんですね。 うんとお金をかけた娘の出来と、かけなかった息子の出来はほとんど変わりません、もしかしたら息子の方が上かもしれません。 これが現実ですので、それぞれのお子さんのおかれた環境とか、生まれた月とかが影響してくると思いますので、よく向き合って、この子にどういったことをさせてあげたらいいのかなと考えてあげられたらいいと思います。
質問の中で、第2子を持たれた時に上の子の赤ちゃん返りというのが合ったと思うのですが、それもうちも経験しましたけれど、目の前のそういったことではなくてお互い生き抜く力、私を挟んで彼女と彼はライバルですから、息子は4歳違うお姉ちゃんのお皿を抱えて、お姉ちゃんのお皿からご飯を食べていました。生き抜く力はこれから本当に必要になると思うので、知力だけではなく、生き抜く力がないといい会社にも入れないし、いい大学にもきっと行けないと思いますので、みなさんよくお考えになって色んな教育を考えられたらいいのかなと思います。
地域の力は先程述べたとおりです。
(司会)
ありがとうございました。 今姉弟の話が出たんですけれど、高野さんは女の子ばっかり3人ということですが、やっぱり色んなタイプもあるだろうし、赤ちゃん返りも心配される部分もあったと思いますが、何があればいかがでしょうか?
(高野)
私は本にも書いているのですが、赤ちゃん返りが悪い事だとは全く思わないんですね。
よく赤ちゃん返りが心配だとか赤ちゃん返りに困ってるって話を聞くんですが、何にも困る事ないと思うんですね。うちの娘も3人いまして、一番下の娘が生まれた時に7歳の長女も赤ちゃん返りを始めたんですね。身長だけを言うと130cmあるし、足のサイズも20cmなんですね、すごい大きくてませたことばっかり言うのに、やっぱり赤ちゃん返りを始めたんですよ。 急に赤ちゃん言葉になったり、抱っこをせがんだりとかがすごくあったんですね、次女も元々赤ちゃんっぽいタイプなのですけれど、やっぱりおっぱいを飲みたがったりとか、やたらとくっついてきたりとか、色んな事があったんです。
でも結局はそれも期間限定でいずれ治まるものなので、どうせだったら赤ちゃん返りを楽しんだ方がいいんじゃないかな、と思うんですね。
それで長女も次女もそれぞれ赤ちゃん返りをして、赤ちゃんを乗せるクーハンってありますよね、あれに大きな体で乗るんですよ、それに寝たら籠が壊れちゃうよと思うんですけれど、その籠の中に丸まって、おしゃぶりを吸ったりしているんですね、本人はとろ~んという顔で幸せそうなので、こっそり写真に撮ったりしています。 これを思春期になったら見せようかな~ということも考えております。 だから皆さんの中で赤ちゃん返りを心配されている方がいらっしゃったら、何も心配する事ないんだよって、私自身まだまだ現役の母親をやっているので上の方から話すようなことは何も言えないんですけれど、赤ちゃん返りも成長の一部だと思って楽しむ方がいいんじゃないかと思います。
(司会)
どうもありがとうございました。 あれも聞きたい、これも聞きたいと、私もメモを書いたり、大塚さんに・・と思ったりしていたんですが、本当に終わりの時間になってしまいました。 本当に最後になってしまうんですけれども。
皆さんからお母さんへの応援メッセージをお願いします。1分くらいかな?お願いします こんどは大塚さんのほうからお願いします
(大塚)
えっと・・・自分、お母さん、自分をを大好きになってほしい、それから、ありのままの自分の子供を大事にしてほしい。そして、それをしながら本当に子育てを楽しんでほしいと思います。それを応援できれば私は本当にうれしいなと思っています 是非自分を大事にするところからはじめてみていただければと思います。そうすると赤ちゃんの気持ちがみえてくるかな?と、ちょっと自分の子育てを思いながらそういうことをお母さんたちに伝えたいとおもいます。ぜひ、がんばっては頂きたいんですけれども、ちょっと疲れたなと思ったら一休みして、前に進む力を自分の中に蓄えておいていただけるといいんじゃないかなと思いますので是非子育てを楽しんでいただきたいと思います。 以上です。
(司会)
はい、ありがとうございました。「自分を大事に」ってなんか心にしみました。 では次、並木さんお願いします。
(並木)
えっと、昨年なんですけれども浦安で就学前(小学校上がる前)のお母さんたちのアンケートをとったんです。
その中で子育て中の悩みはどうやって解消していますか?と聞いたところ、やっぱりお母さん同士でお話をしたり、ご自身たちで解決していることってたくさんあったんですね。
今、インターネットとかそういったものもありますので、そういったところでチャットしたり、掲示板にのせてやり取りをしてということもありましたし、浦安には、今日の主催者の方たちも本当にお子さん抱えながらお母さんたちいろんなところに気配りしていただいたりしているんですけれども、やはりお母さん自身たちがいろんな力持っているんですね、企画力ですとか・・・、本当にみんなで助け合える力もってますので、今は子育て中でお母さん大変ですけども、すこし子育てが、手が離れてきたら、今、大変なお母さんたちのお手伝いができるような形で、地域でそういったネットワークができてくるのがいいとおもっています。市役所でもそういったお手伝いをしていきたいとおもっていますので皆さんと一緒に地域で子育てをしていくお手伝いをしていきたいと思っています。
あと、もうひとつアンケートの中でも パパが子育ての相談に乗ってくれる人ほど、子育て中の孤立感というのがすごい少なくなっていたのでご家庭に帰ったら是非やはりご主人とたくさんいろんなお話をしていただいたりですとか一緒に食卓を囲むと自然に会話っていうのも増えてきますので、是非一緒に食事をする時間を設けていただいたりですとか夫婦で解決することもたくさんあるんですね。健康増進課ではパパママ・クラスといって、ご夫婦で一緒に参加していただく教室をやっているんですけれども、そこに参加していただいているパパとか最近本当に積極的で、いろいろこれから手伝っていきますという話あるんですけれども、実際にお子さんうまれたあとはどうなのかな?と思うので、実際に妊娠とか出産の話も立ち返っていしていただくとお二人でお話していただくと夫婦で仲良く子育てをして行くということになって行くと思いますので、お家に帰ったら少し今日のお話なんかも踏まえてご夫婦で仲良くお話していただきたいと思います。
さきほどもいいましたけれども、一人で悩まないで本当に支援の手もありますので、是非相談していただけるとうれしいと思います。
(司会)
ありがとうございました 高野さんいかがですか。
(高野)
一時間半という短い時間でしたけれども、まずはお母さん方お疲れ様でした。そして赤ちゃんもお疲れ様でした。あと赤ちゃんをあやしているお母さんがたも本当にお疲れ様でした。
あの私の長女が通っている小学校では、保護者が一人ひとつ必ず地域のボランティアをしなければいけないという決まりがあるんですね。それで私は自宅から結構近いところにお年寄りの福祉会館がありまして、そこでタオルをたたむというボランティアを週に1回しております。ホントニタオルをたたむというと簡単そうにきこえるんですけれどもすごい大量のタオルなんですね。それを週に1回いっては大量にたたんでいるという作業をしています。そのときに、そこの福祉会館に遊びにこられるおじいちゃんおばあちゃんがたとちょっとした世間話なんかもするんですが、私が一番したの1歳の娘をつれていくとどのおじいちゃんもどのおばあちゃんもみなさんが今まで生きてきた中で子育てをしているときが一番大変だったけれども一番楽しかったと声をそろえておっしゃるんですね。
私自身は今はまだ本当に子育ての真っ最中最中で今が楽しいといいきれずにいます。でもいつか私自身がおばあちゃんになったときに、あぁやっぱり子育て大変だったけれども楽しかったなぁと思えるように一日一日を過ごしていけたらと思います。 つたないしゃべり方で聞き取りにくかったと思うんですけれどもありがとうございました。
(司会)
ありがとうございました。尾塚さんいかがですか?
(尾塚)
日々、先ほども教育などということで悩んでいらっしゃるお母様ですから、いろんななやみがあるかとおもいますけれども、とにかく急がないということが重要なのかなと思います。
この年齢になったらこれをできないといけない。この年齢になったらこれもできないといけなお母様たちそれを目安にして悩んでおられる方もあるかと思いますが。お子様というのはそういうものでは図れないものがあると思います。 実際に私は、しゃべるのがとても遅かったそうなんですね。4歳くらいまでしゃべれなかったそうです。それが今しゃべりの仕事をしておりますのでまったくそういうようなものは影響がないのかなと私どもの母などはよく言っております。 そういう意味で子どもたちというのはそれぞれが非常に大きな力を持っているんだというのを常に認めてあげたいなというふうに思っています 。
ちなみに私どものキャンプネポスのネポスというのはギリシャ語で雲という意味があるそうです。空に浮かぶ雲というのはひとつとして同じ形はない、子どもたちの個性もそれぞれちがうものなんだそれを認めてあげたい、そういう意味でキャンプ・ネポスという施設名をつけました。
ですから私自身も常にお子様と接するときにはその姿勢を崩さないようにしようとおもっているんですけれども、お子様ひとりづつかさまざまな同じものではないものを持っている。そういうそんざいなんだ。だから誰かと比べたりとか本に載っているものと比較したりというのは無意味なものなんだということをどこか頭にいれながらお子様を見つめていただきたいなと思っています。
是非がんばっていただきたいと思っています。 なにかありましたら私をキャンプネポスで呼び出してどうなのよ!という風におっしゃっていただきまして、そこでお話しできることがありましたらお話しさせていただきますので宜しくお願いいたします。 また舞浜にお越しの節にはお立ち寄りいただきたいと思います
(司会)
ありがとうございました。 最後に芦田さんよろしくお願いいたします。
(芦田)
大変に思っている今の時期があるから、私は今もっと違った意味での大変さを実感しているんですけれども、その時期が乗り切れるんだと思います。
柔らかなお子さんの感触を充分に今楽しんでいただきたいと思います。
たぶん今皆さんの過ごしている時間は私ぐらいの年になりますと振り返るとピンク色でフリフリがついた甘い時間だと思います。 そして地域には隣のおばちゃん。私のようなおばちゃんがまだまだ健在でございます。おばちゃんは皆さんの声がかかるのをまっています。宜しくお願いします。
(司会)
どうもありがとうございました。つたない司会で本当にもうしわけありませんでした でもどうにかこうにか1時間半がすごせたかなと思っています。 本当に皆さんの、パネラーの皆さんのお一人お一人の、お子さんやお母さんに対する熱い思いというものを実感することができました。その気持ちは会場の皆さんも一緒ではないかなと思っています。
子育ては本当に日常ですので、スポット・スポットで楽しいことばかりではないというのは私も重々承知しています。エンドレスで、エンドレスっていうのは24時間っていうのだけではなく、終わらないわけですよね。0歳から二十歳になってもわが子なわけですから、その中で一緒に時を過ごす相棒なわけです。その中ではいろんなことがあるけれども、ぬくもりとか愛情とか、自分を大事にというメッセージもありましたけれどもそういうことを時々思い出しながら日々すごしていって頂ければなと思っています。
今日はどうもありがとうございました。
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